春の芽生え 夏の青葉 秋の実り 冬がきて あと一働き出来ると 枯葉たちは きっと思っているだろう
いつの時も いま 生きている いま 出来ること しなければいけないことを みつめながら 大切な人生を 歩いていきたい
第62回毎日書道展 知足常楽
臨 永元五年簡
陽だまり
見上げてごらん夜の星を
3月11日の大地震と津波で被災された皆さんへ、贈りたいメッセージとして王羲之の宇宙観、人生観の書かれた蘭亭序をイメージしました。
ふるさと情景
ふるさと再考
東北の震災を契機に自分の街に一番大切なものを思い、風信帖をイメージしてこの詩を書きました。
高橋 空谷
ONSEN(180㎝×450㎝)
温泉に入ると心身ともに気持ちがよいという意味の詩文。
普段からスケールの大きい動きの温泉銘に憧れます。ふくよかな温泉銘のような線質を求めました。
湯掛け(135㎝×105㎝)
土筆
舛添 木菴
萬騎驚(120㎝×120㎝)
攀龍鱗附鳳翼(135㎝×105㎝)
木簡の持つ、力強さと温みを羊毛筆で表現しました。
激しいタッチの中にも、温みのある線を加えることは、書く時の呼吸が大切だと思います。
萬吉のことば
馬見塚 淳
帰る日(180㎝×270㎝)
父と妹と外に出た。木を燃やし火を焚く2011年8月13日。玄関前の我家の小さな燈籠にも灯を点もす。この日は少し風が吹く。燈籠の灯が消えないかと思いながら「お母さん、我家はここよ。」と静かに夜をじっと待ち母の帰りを待った。この夜の事を大作品として発表させて頂いた。作品はまだまだ表わしたい思いの半分も表現できていないが、これが私の姿。母は苦笑いして見ているのだろう。
山の湖水(70㎝×180㎝)
独坐対月心悠々(72㎝×150㎝)
草田男の句
女流展 文部科学大臣賞
小さな幸せの種(180㎝×270㎝)
目に見えるもの、見えないもの、たくさんの障害があります。相手の心に寄り添い、支えあいましょう。
君が眩しい(70㎝×180㎝)
甦れ鉄路よ(70㎝×180㎝)
迫夫の句
よろこび(180㎝×360㎝)
書道の大切さ、言葉を伝えていく意味など、この1枚に表現してみました。父から学んだこと、母から学んだこと、そして金子鷗亭先生から学んだことを未来にどのようにして繋げていくかという想いもこめています。これからも書道を通じて、私にできることを探し続けていきたいです。
海をいく(120㎝×120㎝)
学校に勤めはじめてちょうど19年目になります。いつもまわりには一緒に目標にむかって日々活動する書道部の部員、生徒のみんながいます。本当に幸せなことです。大学時代に学んだことを私なりにできること、別府で育った私だからこそ出来ることをやっていきたいと常に心におもい、取り組んできました。
荒金 治
太上隠者の詩・答人(137㎝×315㎝)
臨書と創作の関係で9対1の比率を目指しています。その臨書の半分以上は歴史的な視野を含めた古典研究にあてているつもりです。古典に真正面から取り組むことで現代書が出来るものと信じています。
望岳(105㎝×135㎝)
融四歳能譲梨(135㎝×105㎝)
SHO 古典研究会より
藤本 篤
澄心(180㎝×360㎝)
篆書を基盤に肉筆の竹簡の呼吸を求め、篆書に行意を加え書きました。 運腕を大きくし、呼吸の長いおおらかさのある作品を目指しました。
鸞鳳萬擧(120㎝×120㎝)
智元乱等列名(120㎝×120㎝)
新しい自分を探し、北魏の楷書の力を借りて書きました。
池邉 敬祐
長恨歌一節(135㎝×420㎝)
“長恨歌”の一節を書くことにより、長文に挑戦しました。隷書の書体をつかい、墨をつけるよう心がけて書きました。
牧水の歌六首(135㎝×35㎝)
臨 楊淮表紀(240㎝×60㎝)
嵐雪の句(135㎝×35㎝)
りょういちの詩
歩(120㎝×90㎝)
星の輝き(180㎝×190㎝)
筆に思いを込めて書くことで、高校生と夢や希望、多くのことを語り合えることに感謝しています。
礪山帯河(120㎝×90㎝)
思(180㎝×180㎝)
私が書いた作品が、ほんの一瞬でも心に響いて戴けたらと思います。そして私の心も健康でありたいと思います。
SHO 古典研究会より
板井 千恵美
海(60㎝×180㎝)
古来の掟を遵守したり、身内へのぬくもりを感じさせる語。また、否定や反発も隠れているから、そこには、「まずは思った通りにやれ。」という思いやりが込められている気がする。そこに首尾よく新境地が待ち受けているか否や、やはり先達が正しいのか。解釈はそれぞれだが、まずは自己啓発の意が存在するようだ。
去来句
春遍(150㎝×70㎝)
臨龍(150㎝×70㎝)
三人兄妹(180㎝×60㎝)
「ぐりとぐら」より(150㎝×70㎝)
歩む(135㎝×35㎝)
子どもの成長を喜び、それを書にすることで二重の喜びを感じることが出来、ありがたいと思います。 子どもが口ずさむぐりとぐらの絵本の一節を書いてみたり、ほんの少しの書く時間ですが心が落ち着く大切なひととき。書を通して、子どもも私も成長出来ていることに感謝しています。
ななこの詩
田辺 一心
岡 美里
中也の詩(292㎝×522㎝)
臨 石門頌題字(135㎝×70㎝)
SHO 古典研究会より
臨 鄭羲下碑(180㎝×360㎝)
鄭羲下碑のある雲峰山を訪れました。碑亭の修築中であったため、ガラス張りの状態ではなく、石碑を目の前で見ることができました。雲峰山で味わった空気や景色、石碑の大きさを表現したく、6尺全紙に大きく書きました。
騎虎心(1780㎝×570㎝)
滄海一粟(180㎝×60㎝)
臨 石門頌(180㎝×60㎝)
SHO 古典研究会より
大自然の中で(120㎝×90㎝)
臨 楊淮表紀(165㎝×50㎝)
臨 裴将軍詩(180㎝×225㎝)
楷、行、草、篆、隷の書体からなる顔真卿の書を、全臨しました。行・草部分は、文頭に出てくる、裴将軍(武将・斐旻)の剣舞を意識しながら、のびのび腕を動かし、楷・隷書の部分は、顔真卿の書の雄大さを意識して書きました。今回の作品制作の中で、勢いのある部分と、落ちつく部分の強弱や、メリハリある筆の動きを学びました。
黒帯に魂を込める
中野 文子